こんにちは、nasupiです。
今回は私のブログには珍しく、私の気持ちや考えを書き綴った記事です。
よろしければお付き合いくださいませ。
私の住む場所の近くで先月、35歳の日本人駐在妻が2人の小さな娘たちを残してコンドミニアムの20階から投身自殺するという、痛ましい事件が起こりました。
いろんな情報が飛び交っていますが、この記事では事件の詳細はあえて書きませんので、知りたい方はご自身で検索してください。
この事件から私が思ったことを率直に書き連ねたいと思います。
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海外生活は孤独とストレスとの戦い
駐在にしろ現地採用にしろ何にしろ、海外生活で誰しもが抱えるのが「孤独」と「ストレス」だと思います。
知らない土地で1から始める海外生活。
言語の違いによるストレス、文化の違いに対する戸惑いなど、あらゆることがスムーズにいかないけれど、その中で生きていかなければならない。
そこにもともとの知り合いがいるなんていう恵まれたケースを除き、ほとんどが人間関係も1からスタートです。
大なり小なり日常生活の中で孤独やストレスは常に感じますので、それに押しつぶされないように何らかの対処は必要。
私もバンコクに来たばっかりの頃は模索していました。そういえばこんな記事も書きましたね。
→海外生活のストレス解消法5つ
独特の日本人コミュニティー
やはり人を支えるのは人ですので、バンコクにはたくさんの日本人コミュニティーがあるようです。
私自身は駐在(駐妻)でもないし、現地採用でもありません。
ビザ的に言えば、タイに長期滞在しているただの観光客ですので、どのコミュニティーにも属することはありません。
しかし、現地採用の友人もいるし駐妻のお友達もいますから、それぞれのコミュニティーがどんな感じなのか、少し話を聞いています。
何だか日本人コミュニティーには独特な空気感があるな、というのが率直な感想。
もちろん海外で助け合って生きていくために仲間を作ること、情報交換の場があることは心強く、大きな心の拠り所になるでしょう。
その反面、そのコミュニティー内での人間関係や、うまく立ち回れなかった時の疎外感、孤独になりたくない故に感じる窮屈感…。
狭いコミュニティー内でそれぞれに起こりうる感情は想像に難くありません。
駐在の奥様だとどうでしょう…自分自身に加え、旦那さんの会社の関係、子供の関係と、身一つでいるよりもっともっと人間関係は複雑なのかもしれませんね。
心から信頼できる人の数が0か1かは大きな違い
ストレスで爆発しそうになった時や究極に落ち込んだ時などに、心の拠り所になってくれ、信頼して相談できる人の数が1人でもいるのか、全くいないのかでは、心の持ちように大きく影響すると思います。
私には幸い、心から信頼できる人たちが周りにいます。
まず、今一番身近にいる彼。
私の彼は察することはできないけれど、話をすればちゃんと向き合って聞いてくれる人なので、たいていのことは彼に聞いてもらっています。
今一番身近にいる人に素直に頼ることができるのは、とても心強いです。
今回の事件で旦那様についてあらゆる情報が飛び交っていますが、真相はもはや誰にもわかりません。
ただ最悪の事態を招いてしまったのは事実ですから、私の認識している情報が事実ならば、一番そばにいたはずの旦那様には奥様に対してもっと出来ることがあったのでは?と思ってしまいます。
次に、貴重なバンコクの友人。
物理的な距離が近く安心感があるので、身近な会話やちょっとした相談事もでき、彼女たちの存在にかなり救われています。
バンコクに来た頃、ちょっと頑張って友人作りをしてみた時に出会えました。
彼女たちに知り合えて、本当に良かったです。
さらに、日本にいる友人。
私は友達の数は少ないながらも、幸運なことに信頼出来る友人がいます。
私がヘルプサインを出せば全力で手を差し伸べてくれるし、その友人が困っていたら心から力になりたいと思える、そんな関係性。
今の時代だから、世界のどこにいようとも連絡手段は事欠かないはず。
ラインのメッセージでも十分。
辛い気持ちを打ち明けられる相手がいるというたったそれだけのことが、どんなに恵まれているのかを日々痛感しています。
特別な言葉や的確なアドバイスなんてものはいらないのです。温かい一言をかけてもらうことでどれだけ救われるか。
友人のたった一言で心がすっと軽くなる感覚を今までなんども味わいました。
他人事ではない今回の事件
あくまで想像の範囲でしか言えないことではありますが、同じバンコクという場所に同じように生活している同じ日本人として、今回お亡くなりになった彼女の辛かった気持ちは理解ができるつもりです。
自分で選択して海外にいる私でさえ、窓から飛び降りたいくらいしんどい気持ち、発狂したくなるほどのストレスを感じることが今でもあります。
そんな時に信頼出来る人に支えてもらったり、自分なりの気持ちの切り替えをしたりして、なんとか今も生きています。
もし相談できる人が一人もいなかったら。他の選択肢が見えなくなるほど思いつめてしまったら。
私も死を選択するかもしれません。
今回の事件は誰にでも起こりうることであり、別世界の出来事では決してない(特に事件現場が私の生活圏内であり、当該女性は私の友人ともつながりのある方だったので特に)ということを強く感じ、意見を書かせていただきました。
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
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