ご覧いただきありがとうございます、nasupiです。
バンコクで妊娠出産シリーズ、前回の【#3 新型出生前診断(NIPT)@バンコク病院】に続き、今回は
【妊娠糖尿病スクリーニング(50gグルコースチャレンジテスト)】
について書いていきます。妊娠26週頃のお話です。
ちなみに、この妊娠糖尿病スクリーニングを受ける前には2回妊婦健診がありました。健診内容は以下の通り。
※以下この記事の性質上医療的な記述がありますが、私が医師から受けた説明の内容・調べたことをまとめた備忘録的なものですので、その点ご了承いただいた上でお読みください。
Contents
妊娠26週の母体
妊娠26週は安定期で、マタニティライフにも慣れてきた頃。
近場の国内旅行をしたり、マタニティスパを受けたり(仰向けでのフェイシャルが少々辛かった)、マタニティフォトを撮ったり、プレママ会で仲良くなったマタ友たちとお出かけをしたり…と、お腹の赤ちゃんと共に日々を楽しんでいました。
つわりも落ち着いており、やはりお腹で一人の人間を育てているためか食欲も旺盛に。
ただ胃の圧迫感は出てくるので、ちょっと食べ→お腹が空き→またちょっと食べ…を繰り返していた時期。
この頃から胎動はしっかりと感じ、正中線など身体の黒ずみが目立ってくるように。
妊娠糖尿病とは
妊娠してから初めて糖尿病を指摘された場合に「妊娠糖尿病」という診断名となります。
妊娠による糖代謝ホルモン(プロゲステロン・プロラクチン・コルチゾール)の変化の影響でインスリンが効きにくくなり、妊娠期に血糖値の高い状態が継続します。
これらの糖代謝ホルモンは胎盤由来なので、産後胎盤が母体から排出されると血糖値は平常通りに戻るケースが多いのですが、妊娠糖尿病患者は将来糖尿病になる確率が、そうでない人の場合よりおよそ7倍高くなるというデータがあります。
この中で私は1)のみ当てはまっています。
私が知る限り、祖母と叔父が糖尿病です。
妊娠糖尿病の母体と胎児への影響
妊娠糖尿病と診断されても、きちんと血糖コントロールができていれば胎児への影響は少なく、通常出産も可能です。
血糖コントロールができていなかった場合、
- 母体への影響
羊水過多・網膜症・腎症・肩甲難産・帝王切開率の上昇 - 胎児への影響
流産・巨大児・心肥大・抗インスリン状態→低血糖・多血症・電解質以上・黄疸・胎児死亡
50gグルコースチャレンジテスト(50gGCT)とは
日本語では50gブドウ糖負荷試験とも呼ばれ、多くの場合妊娠中期に妊娠糖尿病のスクリーニングとして実施されます。
空腹の状態で50gのブドウ糖を溶かした水(ないし炭酸水)を一気に飲み、1時間後の血糖値を測定。
140mg/dl以上であれば妊娠糖尿病のリスクがあるので、次回の確定診断へと進むことになります。
妊娠26週の妊婦健診・妊娠糖尿病スクリーニング検査の流れ
身長・体重・血圧・体温測定・尿検査
50gグルコース入りのドリンクを飲む(ぬる〜いグレープフルーツジュースのようなお味でした)
↓
診察室にてDrによる触診・ドップラーによる心音確認(この日はエコーなし)
↓
Dr.問診、体重増加について生活指導
本日行う50gグルコースチャレンジテストについての説明
次回の妊婦健診についての説明
↓
1時間経過後、血糖値測定のための採血
三種混合ワクチン接種(破傷風・ジフテリア・百日咳)
50gグルコースチャレンジテストの結果
採血後1時間ほどしてから、DrよりTEL。
140mg/dl以下でクリアのところ、私は180mg/dlとかなり上回ってしまっており、見事に引っかかりました。
身内に糖尿病患者がいるのでふんわり予感はしていたのですが、いざ引っかかるとやはりショックではありますね…。
次の1ヶ月後の妊婦健診時に、確定診断として100g経口ブドウ糖負荷試験(100gOGTT)を行うとのこと。
次回のバンコクで妊娠出産シリーズは、その妊娠糖尿病確定診断(100gOGTT)についてです。
→バンコクで妊娠出産【#5 妊娠糖尿病の再検査(確定診断:100gOGTT)】@バンコク病院