こんにちは、nasupiです。
今回、オランダ・アムステルダムの友人宅に3泊滞在させていただきました。
アムステル川近くの、「ザ・オランダの家」というようなとても可愛らしいお家にテンションアゲアゲ。
素敵なお宅だったのですがお家事情が色々カルチャーショックだったので、オランダ人の友人に教えてもらった近年のアムステルダムお家事情についてご紹介します。
<Sponsored Link>
アムステルダムは家の幅が狭い

友人宅に到着してまず思ったのは「家の幅、狭!」。
アムステルダムの家は間口の広さによって課税されるので、1軒の家の幅が狭いのです!
外観を見ると、玄関ドアが横にずらりと並んでいる感じ。
現在でもこの間口の広さによって課税されるので、新しく家を建てる時もみんな幅をなるべく狭〜くして税を軽減しようとするんだそう。面白いね。
中に入ると急勾配の螺旋階段がぐるぐると上へ続いており、エレベーターがないのでそれをひたすら登ります。
滞在させてもらった友人カップルのお家は4階建て+屋上テラスで、私たちの滞在するゲストルームは4階部分にありました。
狭い階段で大きなスーツケースを運ぶのはとても大変で、頭の上にスーツケースを載せるインド人スタイルで彼が全部運んでくれました!
屋内の広さにびっくり
1軒の家の幅が狭い分、建物の高さと奥行きがたっぷりあります。
入り口が狭かったので「小さいおうちかな?」と思ったらいやいや全然、中はこんなにも広いのかとびっくり!
3階部分の1フロア全て使ったキッチン+リビングの階にみんな集合して団欒することが多く、かなり広々としているのでゆったり過ごせました。
隣の建物と隣接していない壁には大きな窓が取り付けられているため、採光も十分。
バスルームも、大きなバスタブが置かれて広〜い。
屋内の窮屈なところは階段だけで、あの外観からこの広さは想像できませんでした。
アムステルダムの傾いている建物
「世界は神が作ったが、オランダはオランダ人が作った」と言われるように、オランダは国土の20%以上が干拓地で、今なお拡大中。
アムステルダムは柔らかい土壌の上に杭を打って建物が建てられていますので、近年では杭の劣化などによって地盤沈下が起きています。
お家が歪み、床が斜めになったりクローゼットの扉が勝手にスライドしたりするらしく、街の至る所で補修工事が行われているのを見かけました。
しかし「前傾」している建物に関しては昔「わざと」そう作っていたものもあるのだそうな。
荷物の搬入や上階部分の空間を確保するためなどなど、合理性からわざと前傾させて作っていたんだって!
しかし最近では建物は垂直に作られているので、建てられた年代によって同じ並びの家でも建物が出たり入ったりしている様子が街中で見ることができます。
アムステルダムの引越しは大変
アムステルダムに引っ越す際はみんな、「建物の下の杭が何年に打たれたか」を必ず確認するそう。
あまりにも古いものだと劣化が著しく建物が今後さらに傾く可能性があるから。
そして問題は引っ越し荷物の搬入。
入り口や階段が狭いから、大きな家具は玄関からは入らないことが多い。
てな訳でどうするかというと、アムステルダムに引っ越しをする際の大きな家具は窓から搬入します。
どの家も建物の外壁上部にフックが付いているので、ここに滑車を取り付けてロープで吊るして中に入れるそうな。
友人カップルはYouTubeを見ながらこのフックの使い方を学んで、自分たちで引っ越ししたんだって。
プロが使うわけじゃないってところがすごい笑。
運河の上のハウスボート
アムステルダムの運河の上でたくさん見かけるのがこちらの「ハウスボート」。
昔は土地が少なく「止むを得ず」水上に住み始めたのが始まりだそうですが、現在ではハウスボートはオランダ人の憧れ。
新たにハウスボートに住みたくても現在は係留許可がなかなか下りないそう。
住居なのでもちろん住所があり、上下水道、電気、ガス完備。
そしてボートでもあるので家ごと運河クルージングを楽しむことができます。

デッキに美しいガーデンがあったり、ボートハウスから小さいボートに乗り換えて運河をクルージングしている人がいたり、なんとも楽しそうな生活。
おわりに
他の国では考えられないようなことがたくさん起こっている、アムステルダムのお家事情。
面白い話をオランダ人の友人から聞くことができて、また自分の目でも実際に見て興味深かったです。
たとえ家が斜めでも、それを生活の面白さと受け止めて共存しているオランダ人の暮らしぶりになんだか感銘を受けました。
いろんな文化があって刺激を受ける毎日です。
<Sponsored Link>