バルセロナの世界遺産【サグラダ・ファミリア】天才建築家ガウディの最高傑作

こんにちは、nasupiです。

バルセロナの観光で絶対に外せないのは、何と言っても【サグラダ・ファミリア】ですね。

サグラダ・ファミリアの建築に大いに貢献したのが、19世紀にバルセロナを中心として活躍した天才建築家、アントニ・ガウディ

バルセロナ市内だけでも数あるガウディ作品ですが、その中でも知らない人はいないであろう傑作建築が、世界遺産でもあるサグラダ・ファミリア。

その壮大な建築を一目見ようと、毎日多くの人々が世界中よりこのバルセロナの地に集まります。

私もバルセロナを訪れたからにはと、サグラダ・ファミリアの壮大な世界観を体感しに行ってまいりました。

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Contents

サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)とは

聖ヨゼフ信徒教会の聖堂として1882年に着工されたサグラダ・ファミリア

アントニ・ガウディはその2代目建築家として活躍しました(初代建築家はフランシスコ・ビリャールという方だそうですが、意見の対立でおモメになり着工の翌年辞任されたそうです)。

この頃バルセロナではモデルニスモ(近代主義※)の思想が一世を風靡しており、サグラダ・ファミリアにもその思想が色濃く反映されています。そのため、サグラダ・ファミリアは未完成ながらも「モデルニスモの最高傑作」として世界遺産にも登録されました。

サグラダ・ファミリアは、ガウディの生前には全体の4分の1しか完成していませんでしたが、現在も着々と建築が進められており、ガウディの没後100年にあたる2026年に完成予定とされています。

※モデルニスモ(近代主義)とは
19世紀末〜20世紀初頭にかけて、バルセロナを中心としたカタルーニャ地方で起こった芸術・文化運動のこと。
豪華絢爛な装飾や曲線美などがアール・ヌーヴォーの特徴とよく似ていることからも、カタルーニャ版アール・ヌーヴォーと呼ばれることもあるそうな。
モデルニスモは特に建築の分野に色濃く現れ、バルセロナの経済的発展に伴い、潤沢な資金力を持つスポンサーによって建築家たちが次々と活躍した時代でもありました。

入場チケットはインターネットにて事前予約

私たちは事前にこちらの公式サイト(https://sagradafamilia.org)にてチケットを入手。支払いもカードで事前に済ませました。

生誕のファサード側からの入場か、受難のファサード側からの入場が選べたので、私たちは生誕のファサードからの入場にしてみることに。

実は予約の時間変更を一度行ったのですが、メールにて事情を伝えたらスムーズに変更後の入場チケットが送られてきました。

当日はチケット記載の時間に生誕のファサード側の入り口に行き、バーコードをかざして入場。入り口では空港のような手荷物検査があります。

音声ガイドをレンタル

チケットには音声ガイドのレンタルも含まれているので、入場したらまずはレンタルの場所に行きます。日本語も対応しているので安心。

私がはじめに借りたものは再生しても音声が出ず、カウンターに申し出てすぐに取り替えてもらいました。

私の前後でも同じように取り替えてもらっている人が何人かいたので、このようなケースは多そう。

レンタルをしたらすぐに作動確認をされることをお勧めいたします。

生誕のファサード

見学は音声ガイドに沿って順番に行うのですが、まずは建物の中に入る前に、その外観を見学します。

私たちは最初に、生誕のファサードから見学。

生誕のファサードではキリストの生誕を表現した建築や彫刻を見ることができます。

日本人建築家である外尾悦郎氏も建築に携わっており、この生誕のファサードにある聖母戴冠の彫像などの製作を担当されたとのこと。

サグラダ・ファミリアの美しい聖堂

外観の見学を終えたら建物の中に入ります。

高い天井と、ユニークな建築、そして美しいステンドグラスから差し込む神秘的な光の作り出す芸術空間には思わずため息が出てしまうほど。

ガウディは聖堂内部を森のようなイメージを描いて建築したようです。そう言われてみれば、そびえる柱は木の幹と枝っぽい。

それもそのはず、白い大きな柱はヤシの木をモチーフにしているのだとか。

そして聖堂の東側には青っぽいステンドグラス、西側はオレンジ色っぽいステンドグラスが施されており、時間帯によって異なる色彩が聖堂内に差し込むよう設計されています。

主祭壇の上部にはテラコッタで作られた、十字架に磔にされたキリスト像が。

地下聖堂はミサに参加する信者以外立ち入り禁止ですが、聖堂フロアからちょっぴり覗くことができます。

この地下聖堂にはガウディのお墓があるそう。

未完成・栄光のファサード

生誕のファサード、受難のファサードに続き、第3のファサードとして現在建築中なのがこちらの「栄光のファサード」

栄光のファサードは現在建築途中であるため聖堂からの通り抜けはできないものの、内部からその様子を眺めることができます。

中央扉には、<天にまします我らの父よ、我らの日用の糧を今日も与えたまえ>という語句が50ヶ国語で刻まれています。

3つのファサードのうち一番豪華絢爛な装飾となる予定とのことで、完成が楽しみですね。

塔に上るエレベーターは6人乗り

事前にセット券を購入していれば、鐘塔に上ることができます(入場の15分後と時間指定あり)。

鐘塔はエレベーターで上ることができるのですが、このエレベーターが不便なことに6人ずつしか乗れません。

うち1人は係りの人がずっと乗っているので、実質5人ずつ。ここで1時間くらい並んだかなぁ。

ジリジリと待ちようやく順番が来て、ビューンと上まで上がります。

鐘塔の上からの眺め

今回は生誕のファサードの鐘塔に上りました。鐘塔からの眺めは良く、バルセロナの街並みが一望できます。

同じエレベーターに乗っていた中国人観光客と思しき女の子は高所恐怖症だったのか、2つの塔をつなぐ橋を、目を伏せて猛ダッシュで渡っていましたが…。

螺旋階段を下る

上りはエレベーターで上がりましたが、下りは長〜い螺旋階段で聖堂まで降りていきます(受難のファサードの鐘塔には下りのエレベーターがあるそうです)。

このカーブを描いた石一つ一つも手作業で削り出し組み立てていったというからすごいですよね。大変な作業…。

螺旋階段の途中には小さなバルコニーも随所にあります。

ここで写真を撮ったり景色を楽しみながらゆっくり塔を下りることが出来、なかなかに面白い時間でした。

受難のファサード

聖堂に戻ってきたら建物の外側に出て、入ってきた生誕のファサードとは反対側にある受難のファサードを見学しました。

こちらはキリストの受難・死・復活・昇天までの3日間を建築や彫刻によって表現しています。

福音の扉と呼ばれる聖堂からつながるブロンズ製の扉には、新約聖書から8000字抜粋しイエスの生涯最後の2日間について記されています。

こちらはガウディの右腕とも呼ばれたカタルーニャ出身の芸術家、ジュセップ・マリア・スビラクス氏の作品。

地下博物館とお土産ショップ

サグラダファミリア建築全ての見学を終え、出口へ…と思いきや、順路は地下博物館へとつながります。

地下博物館には、サグラダファミリアの計画段階でのデッサンや建築手法の紹介、完成予想図・模型・写真などの展示がなされており、先ほど見学した実物を思い返しながら非常に興味深く見ることができました。

地下博物館を通り抜けた先には最後にお土産ショップが。

サグラダファミリアやガウディ作品にまつわるお土産はもちろん、カラフルで可愛らしいスペイン雑貨も置かれており、見ているだけでも楽しいです。

サグラダ・ファミリア詳細情報

所在地:Carrer de Mallorca, 401, 08013 Barcelona, Spain
電話番号: +34 932 08 04 14
営業時間:9時〜20時(10〜3月は〜18時)
定休日:不定休(ミサによる)
HP:https://sagradafamilia.org
Google Maps:

おわりに

バルセロナの街中に、圧倒的な存在感を放ちそびえるサグラダファミリア。

その壮大な建築を初めて目の当たりにしたとき、ゾワっと鳥肌が立ちました。そのくらい心に強く刻み込まれる、ガウディの最高傑作と言わしめる壮大な建築。

現在も未完成でありながら、細部にわたる完璧な設計は長時間眺めていても飽きることがありません。なにせ見るべきところがありすぎて、ひたすらキョロキョロしていましたから…。

2026年の完成が楽しみでなりません。完成したらまたぜひこの目で見てみたいものです。

そういえば、同月にタイのサグラダファミリアと呼ばれる木造建築を見学しましたが、それも違った迫力があり素晴らしかったです。

芸術は時代が変われど人々を魅了し続けるのですねぇ。

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