こんにちは、nasupiです。
みなさま、「セムラ」ってご存知でしょうか。
変換すると「背村」と出て来がちですが、背村さんという人名ではありません。
セムラとは、スウェーデンの伝統的なお菓子の名前なのです。
私のセムラとの出会いは2018年、なんとタイの離島にて。
なぜかスウェーデン人ばかり集まるタイのランタ島のリゾートにて開催されたセムラパーティーに参加したのが、私がセムラを知るきっかけでした。
スウェーデンの伝統的なお菓子【セムラ】とは何なのか、ご紹介いたしますね。
<Sponsored Link>
セムラとは
セムラはスウェーデンで断食前の火曜日に食べられる、伝統的なお菓子。
スウェーデン語では、単数だとsemla、複数だとsemlorと表記します。ややこしいですね。
セムラがどんなお菓子かというと、カルダモンの効いたずっしりとしたパンの中身をくりぬき、その中に甘さ控えめの生クリーム、そして中心部には甘いアーモンドクリームが詰め込まれています。
見た目はシュークリームのようですが、食べてみると全然別物であることに驚き。要は、菓子パンです。
そのまま食べてももちろん美味しいのですが、現地スウェーデンで人気なのがホットミルクに浸して食べる方法だとか。
セムラがスウェーデンで食べられるようになった経緯
キリスト教圏ではイースターの46日前から断食を行うため、断食前の火曜日を「Fat Tuesday(脂肪の火曜日)」と呼び、カロリーの高いものを食べる習慣があるそう。
そこでスウェーデンでは、乳製品や脂肪分をふんだんに使ったセムラがカロリーの高い食べ物としてこの時期に食べられるようになりました。
現在では断食の習慣はなくなりつつあるが、セムラを食べる習慣だけが残ったとのこと。
年によって「セムラの日」の日付は変わりますが、およそ2月下旬〜3月上旬が断食前の火曜日となるため、スウェーデン人にとっては「セムラの日が来た=春の訪れ」という感覚になるのだとか。
セムラパーティーに参加
私とセムラとの出会いの場、タイのランタ島。
このとき、夫(当時はまだ結婚前)の友人が滞在しているリゾートにてセムラパーティーが行われるとのことで、参加してきました。
会場にはスウェーデン人ファミリーで溢れており、ここがタイであるということを忘れるほど。子供たちも喜んでセムラを食べていますね。
この少年↓なんて、おでこにまでクリームをつけちゃって一心不乱にセムラを食べており、とってもキュート。
セムラは思ったよりも大きく(私が食べたものは直径10センチ程あった)、確かに上品に食べるのは至難の業。
中にたっぷり詰まったクリームも徐々にはみ出してくるので、大人でも鼻にクリームが付着してお茶目な感じになってしまうのは避けられません。
ボリューミーながらクリームの甘さ控えめ+カルダモンが爽やかなので、そこまでくどくはありませんが、お腹にずっしりたまったためその日のディナーはサラダしか食べられませんでした。
毎年セムラの日にセムラを作って食べるように
そんなセムラとの衝撃的な出会いを機に、我が家では毎年セムラの日にはセムラを作って食べる習慣ができました^^
レシピは旦那ママからもらったスウェーデン語のレシピ本を参考に毎年自分流にアレンジしています。
ちなみに2020年のセムラの日は2月25日、2021年は2月16日、2022年は3月1日となっています。
おわりに
初めてのセムラの出会いがタイでとは意外でしたが、それからセムラシーズンになるとこのセムラパーティーのことを思い出します。こういう異国の文化に触れるのは面白いですね。良い体験をさせていただきました。
セムラはとても美味しいので年中食べたいところですが、セムラはこの時期限定のお菓子ということもあり、時期を外すと現地スウェーデンでもセムラを売っているお店は少ないのだそう。
したがって、セムラの季節以外にセムラを食べたければ自分で作らなくてはいけないのですね。
<Sponsored Link>