こんにちは、nasupiです。
日本でも富士山をはじめとした登山を楽しんでいた私たちですが、海外でもハイキングを楽しみたい気持ちは変わらず。
今回のインドネシア・バリ島滞在では、島の北にある1717mの【バトゥール山(Mt.Batur)】へハイキングに行ってきました。
こちらの山はスタート地点さえしっかり押さえれば、あとはほぼ1本道なのでガイドなしでも余裕で登れます。
ゆっくり登っても2時間程度で山頂に到着しますし、何より山頂から眺めるキンタマーニ高原の大絶景とカルデラウォークは是非一度体験するべき!
この記事では、魅力あふれるバトゥール山登山の様子をお届けいたします。
Contents
バトゥール登山にはガイドが必要?
さて、バトゥール登山にはガイドをつける必要があるかどうか問題。
結論から言うと、明るい時間帯に登るのであれば必要ないでしょう。
事前に英語サイトでバトゥール山レビューを見ていたところ、登山をした方のコメントには、
「バトゥール山の山頂まではほぼ1本道で迷うことはまずないだろう。しかし現地の人が何人もガイドをつけろと行ってくるのでつけたが、必要なかったのでつけたことを後悔した」
という旨の感想を幾つか目にしました。
私たちが実際にスタート地点に向かう際もやはり、すれ違う現地の方に何度も「ガイドをつけろ!迷うぞ!死ぬぞ!」と言われました。
確かに、道中案内板などは一切ありません。ガイドをつけさせるための施策でしょうか。
言い方が悪いかもしれませんがあまりにもしつこかったので、村人全員がグルになって観光客にガイドをつけるように仕向けているように感じ、金田一少年の事件簿を思い出しました。笑
もちろんガイドがいた方が何も考えずに山頂まで行けるので楽なことは確かです。
しかし実際登山した立場からいうと、迷うことがまずない2時間程度の登山でガイドをつける必要性をそこまで感じません。
海外で登山しよう!という発想になる方の行動力があればなおさら。
ちなみにさらっと調べたところ、ガイド料は日本円にして6000〜7000円程度でした。
ただ、ご来光を見るため暗い時間帯に登る時にはガイドがいた方が安心ですし、スタート地点に行くまでの足がなかったり不安な方は、ガイド付きツアーに参加するのもいいかと思います。
バトゥール山の登山口(スタート地点)
バトゥール山登山のスタート地点は幾つかあるようですが、私たちが利用したのは以下の場所。
この地点までバイクで向かい(ウブドから1時間少々で到着)、バイクをしっかり施錠してバトゥール山へいざゆかん!
Pura Payogaanというお寺の左を通り過ぎる
スタート地点からしばらく進むとPura Payogaanというお寺にたどり着きます(むしろこのお寺までバイクで行けます)。
このお寺の左脇をすり抜けて先へ進みます。
ここから先は普通のバイクはNG。オフロードバイクでないと進めません。
オフロードバイクで山頂付近まで連れて行ってくれるツアーもあるので、足腰に自信がないけれどバトゥール山に登りたい!という方は利用してみてもいいかもしれませんね。
コーヒーショップを2つ通過
歩き進めるとGoogle Maps上にあるコーヒーショップを2つ通過します。
コーヒーショップと言っても私が行った時は営業しておらず、クローズした山小屋のようなものがあっただけでした。
<1つ目のコーヒーショップ>
1つ目のコーヒーショップを通過した後はそのまま真っ直ぐ進みます(ここだけ分かれ道になっていますが、ここで右の道に進まなければOK)。
ここを通過するとだんだん山道の傾斜がきつくなってきます。頑張って先を進みましょう。
<2つ目のコーヒーショップ>
トイレ小屋を通過
2つ目のコーヒーショップを通り過ぎた後しばらく進むと、「Toilet」の看板とトイレ小屋が見えてきます。残念ながらトイレは施錠されており使用できず。
この後もひたすら山道を進みます。
途中道が分かれていたとしてもすぐに合流するようなものなので、心配だったらオフロードバイクのタイヤ痕を参考に歩くと安心。
オフロードバイクもここまで〜山頂付近〜
富士山でいうと9合目くらいかな?山頂はあとちょっとというところで、オフロードバイク駐輪場兼休憩所があります。
オフロードバイクも進めないこの先は、いよいよクライマックス。この先さらに険しい山道になりますが、頑張って山頂を目指しましょう。
バトゥール山頂到着!見事なキンタマーニ高原の絶景
険しい山道を抜け、ようやく1717mの頂に到着!やったー!!
目下には大きなバトゥール湖とキンタマーニ高原の美しい緑が広がり、お隣にそびえるアグン山もここではとても間近に感じます。
言葉ではなんとも言い表せぬ達成感と、大自然の美しさと雄大さに心動かされました。
バトゥール山頂のカルデラウォーク
そして登頂してからのお楽しみ、山頂をぐるりと囲むカルデラウォーク!
私たちは反時計回りで歩く事に。
一歩間違えると冗談抜きで死にそうな、崖と隣り合わせの極細道や足場の悪い急勾配の砂道をそろそろと小股で降りたりして、1周およそ1時間ほどで回りきったと思います。
時期によってはカルデラ中心に湖が見えるそうですが、私たちが訪れた時は干上がっており緑に埋め尽くされていました。
活火山バトゥール・スチーム浴中のサルに注意
バトゥール山は活火山です。したがって何箇所か煙が出ている箇所がありますので、近づきすぎないように注意。
この煙の正体はどうやら蒸気のようで、近くを通り過ぎると温泉の湯気のようなモワ〜ンとした生温かさがあります。
この蒸気が気持ちいいのか、何匹かのサルがスチーム浴をしながら山頂をウロウロしています。
そんな様子を眺めながら、私たちは麓で買ったおやつを食べようと鞄から取り出したところ…サルがこちらめがけてやってきた!!
間一髪、彼が近くにあった棒で追い払って事無きを得たのですが、気を抜いていたら食べ物を持っていかれそうでした。
あまり人間を怖がっていない様子で、追い払っても何度かまた近づいてきました。サルに襲われないよう、身の回り品には十分な注意が必要ですね。
また活火山登山をする際には、噴火のリスクがあることを頭の片隅にでも置いておくべきでしょう。
ちなみにバトゥール山の最終噴火は2000年。
すぐお隣のアグン山大噴火は2018年、全世界を騒がすニュースとなっていたので記憶に新しいですね。
御嶽山の噴火を体験した方の手記は一読しておくことを強くおすすめします。
およそ45分でバトゥール山を下山
登りがきつかった分、下りはスルスルっと進み、スタート地点へは45分程度で戻ってこれました。
急勾配の下りですので、滑落には注意!そして翌日の筋肉痛は覚悟しましょう。笑
おわりに
私たちは朝9時ごろバトゥール山を登り始めましたが、地元の方のおすすめは「暗い時間から登り始めて、山頂でサンライズを眺める」だそう。
いつかチャンスがあったら、サンライズ登山も挑戦してみたいですね。
しかし午前中のバトゥール山ハイキングも暑すぎず寒すぎず、とても爽快でしたのでおすすめ。
バリ島に来たらぜひバトゥール山に登ってみてくださいね♪山頂で素晴らしい絶景があなたを待っていてくれていますよ。
⭐️登山はちょっと…という方には、約20分のリッジウォークがおすすめです^^こちらの記事も併せてご覧下さいませ。
→チャンプアンリッジウォーク(Camphan Ridge Walk)バリ島・ウブドの大自然を感じる渓谷ウォーキング