当ブログをご覧いただきありがとうございます、nasupiです。
もう数年前の話になりますが、1人目の出産を終え産後の母体も回復してきたあたりで子供の世話を任せられるナニーを雇うことを考え始めました。
前回の記事「タイでメイドを雇う【通いパートタイム編】」では、子供がいない時にお願いしていたメイドの仕事内容・お給料・注意点などについて書きましたが、今回は
タイでナニー/メイドを雇う
【通いフルタイム編】
ということで重複する内容も多いため、我が家の場合のナニー/メイドの面接〜仕事内容に絞ってまとめていこうと思います。
Contents
フルタイムのナニー/メイドを雇うことにした理由
産後4ヶ月になり母体も回復してきた頃、そろそろ私も出かけたり自分の時間を持ちたいと思い始めました。
すでに来てくれていたメイドのAさんは掃除専門の方だったので、子供の面倒を見ることができる人を探すことに。
結果的にナニーとして採用したのがBさんで、はじめはAさんとBさん2人共雇用していました。
しかしBさんは掃除も子供の世話も両立できるとのことだったので、Aさんに理由を説明し、退職金として1ヶ月分のお給料分をお渡しし解雇することに。
Aさんもパートタイム掛け持ちで忙しい方だったこともあり、理由にも納得し穏便に雇用関係を終了しました。
Bさんには月〜金の週5日、朝8時半〜夕方5時半までの通いフルタイムナニー/メイドとして働いてもらうことに。
ナニー/メイドの採用面接
良いナニー/メイドを見つけるのは難しく、Bさんを採用するまでに結構苦労しました。
当時の面接時メモがあり結構長いのですが、臨場感が伝わるかなと思いそのまま貼り付けておきますので、ご興味のある方はぜひ。
▶︎友人が雇用しているメイドに紹介を依頼
ナニー/メイドを見つけるために、まず初めに友人の雇っているメイドさんに仕事を探している知り合いがいないか紹介を依頼してみました。
3人の紹介を受け2人面接とトライアルワークを行いましたが採用に至らず、その後メイド紹介サービスを検討したりしましたが条件に合う方がいませんでした。
上記の探し方では英語スキルがネックになることが多く、私たちのタイ語スキルも無いに等しいためコミュニケーションが円滑にとれないという点で採用に至ることができませんでした。
▶︎Facebookページに求人を投稿
別の友人から教わったメイド求人Facebookページに投稿してみることに。
投稿に書いた採用条件はおおよそ以下の通り。
・ナニーメイドとして外国人家庭での勤務経験がある
・給料〇〇バーツ(応相談)
・通いフルタイム勤務
・ベーシックな英会話ができる
投稿へのコメントも含めると、約100名近い方からのメッセージが。
ちなみに同じくこちらでパートタイム募集の投稿をした友人は50名ほどの応募があったそう。
面接する人を選出
応募のほとんどが「I’m interested in」のみのメッセージだったりするので、今までのナニー経歴を送るように伝えました。
そこで返事が来なくなる人がいたり(おそらく英語でのやりとりが難しい・面倒)、前雇用者の子供との写真を送ってきて(個人情報流出)、さらにそこに映る本人の服装がミニスカートだったり、聞いてもいないのに前雇用者の悪口を送ってきたり。
100名ほどの応募で圧倒されましたが、篩い分けは簡単にできました。
やり取りの中で良さそうな応募者に、面接にきてもらうよう約束を取り付けました。
ナニー/メイド候補との面接
応募者の中から最終的に面接を取り付けたのは計6名ですが、最初にまず2名を面接しました。
「候補1人目」さん
非タイ人・就労ビザ有
印象:真面目・信頼できそう・緊張している
○:ナニー・メイド・ヘルパーの経験は長期間あり、英語OK、西洋人家庭のリファレンス有り
△:7分連絡なしの遅刻・自分の子育て経験なし
「候補2人目」さん
非タイ人・就労ビザ有
印象:朗らか・ハッピーオーラ・マイペンライ感・大雑把そう
○:ナニー・メイドの経験、長い期間あり、英語ギリギリOK、人柄が良い
西洋人家庭のリファレンス有り、自分の子育て経験あり
△:30分遅刻(約束の時間から10分後に連絡あり、道に迷ったとのこと)
この2名の中から決めようと思っていたのですが、どちらも甲乙付け難く、意外にもかなり悩んでしまいました。
幸い2名ともリファレンス(前雇用者からの推薦状)があったので、両方のリファレンスに連絡をとってみることに。
「候補1人目」さんの前雇用者
“彼女がいてくれてとても助けられた。彼女がいなかったらタイでの生活がやっていけていなかったと思うくらい感謝している。
彼女は控えめすぎる性格のため彼女自身からは要望を言いづらい節があり、都度こちらから聞き出してあげることが必要。”
「候補2人目」さんの前雇用者
“雇っていた時は遅刻したことはなかったので、面接に30分遅れたのは珍しいことだと思う。メイドとしてはとてもよく働いてくれ、物品の整理など驚くくらい綺麗にしてくれた。
ただ一度、子供のミルクの温度確認をせずに熱々のまま子供に与えており、そこでナニーとしては安心して任せられなくなった。”
このリファレンスの意見を聞き、最終的に「候補1人目さん」を採用することに決めました。
しかしいよいよ明日が勤務開始日という時に連絡があり、同条件で交通アクセスの良い場所での仕事を見つけたので、こちらの採用を辞退したいと(T_T)。
きちんと電話で連絡してくれたし謝罪にも誠意を感じ、辞退の理由も納得できるものだったので、残念でしたが受け入れました(後日興味深い理由で”やはり雇用してほしい”との連絡が来たのですが、その話は割愛します)。
さて、ナニー探しが振り出しに戻ったので、Facebookでメッセージをくれていた人の中で良さそうな人に再度連絡をし、4人の面接を取り付けました。
「候補3人目」さん
印象:朗らかなタイ人女性。おっとりとして子供好きそう。
○:大学を出ているし英語がかなり上手で、コミュニケーションに関しては全く問題がない。理解力も高い。
△:ナニー・メイドの経験が他の方に比べて短く、各家庭ごとの期間もそれぞれ短い(彼女曰く、全ての家庭が遠方への引っ越しのためとのこと)。
結婚前はバンコクでOLをしており、子供が生まれてからしばらくは専業主婦だったり自営でビジネスをしたり、とのこと。
面接前後のやりとりも全てが素晴らしくて能力が高いので、もっと良い仕事が見つかったらすぐに辞めてしまわないかということも少し懸念材料。しかしとても良い印象を受けました。
「候補4人目」さん
非タイ人・就労ビザ有
○:明確に意思表示ができる、日本人家庭の経験あり、自身の子育て経験あり
△:まず来るなり家が思ったより大きいことに驚いており、ネガティブな態度がこちらにも伝わってきました。
彼女はナニーとしてメインに働きたいので、その他はあまりできないかもしれない。少なくとも料理とアイロンがけはできない、と。
始業が早い(8:30)ので、昼ごはんは作ったり買ったりして来れないと。ということは、私(雇用主)が彼女のランチを作ったりオーダーするなり、準備しないといけないということ?
彼女はおそらく細かく手取り足取り指示すれば仕事はやってくれそうですが、頼むたびにネガティブな態度を出されてはこちらも気分が良いものではありません。
彼女は面接終了時点で不採用を決めました。
「候補5人目」さん
非タイ人・就労ビザ有
現在フルタイムで西洋人家庭にて働いているが勤務時間が長いため、自分の子供との時間を確保するために夕方には終わる仕事を探していると。
もし我が家の採用が決まれば、今働いているフルタイムの仕事を辞めるとのこと。
結局この「候補5人目」さん、約束の時間になっても連絡なしで来ず、30分後に「フルタイムの家庭から緊急の呼び出しがあったため面接に行けなかった」とメッセージが。
私たちは「そうであれば、面接時間前に連絡を入れるべきでした。」と送ると、金髪の子供と「候補5人目」さんと思しき女性が映ったムービーだけ送られてきました(メッセージはなし)。多分、本当に働いているという証拠のため?
タイに数年住んでいるので緩い空気感には理解があるつもりですが、世間一般に常識とされることができない人と関わることは今後もストレスを感じることになると感じ、彼女もこの時点で不採用を決めました。
「候補6人目」さん
非タイ人。就労ビザあり。
実はこの方、上述の採用を辞退したいと申し出た「候補1人目」さんの友人。
採用辞退の連絡をもらった際に、「候補1人目」さんより「仕事を探している友人がいるので紹介してもいい?」との申し出がありました。
「候補6人目」さんの長年にわたるナニー・メイドの経験と自信、雇用条件をしっかりと確認する姿勢にかなり好感を持ちました。
さて、「候補3人目」さんと「候補6人目」さんで迷うことになったので、どちらもリファレンスに連絡をとってみることに。
「候補3人目」さんのリファレンス
まず「候補3人目」さんのリファレンスは、前雇用者ではなく以前所属していたエージェントの元マネージャーと名乗る人物でした。そのエージェントのルールで、雇用主とは直接連絡を取ってはいけなかったと。
元マネージャー曰く、
“重大なクレームなどは無かったし、彼女は能力が高いので絶対採用したほうがいい。他メイドとのコミュニケーションの橋渡しもしてくれて、元マネージャー自身彼女にとても助けられた”
とのこと。超絶ゴリ押しでしたが結局実際に仕事ぶりを見てきた人ではないので、仕事内容についてはあまり参考にはならず。
「候補6人目」さんの前雇用者
「候補6人目」さんの前雇用者の話ぶりは「候補6人目」さんは超オススメ!という感じではなく“多くを求めないなら悪くはないかもしれない…”くらいのテンションでした。
少し気になったので、何か今までに問題があったのかを聞くと“掃除はあまり細かくはやらない”ということと、“他の雇用者と揉めてクビになったことがある”と。
「候補6人目」さんはこのリファレンスのご近所数軒をメイドとして受け持っており、そのうちの1軒のご主人と清潔観念で揉めたそうな。
リファレンス自身は「候補6人目」さんとは良い関係だったようなので、”相性によるのかも…”とおっしゃっていました。
ナニー/メイド決定・試用期間1ヶ月
と言うわけで長くなりましたが、「候補3人目」さん改め「Bさん」を採用することに決定。
長く働いて欲しいので、お給料は上方修正しました。
勤務初日に物品の位置、我が家で働くにあたっての注意点を説明し、契約書に書いた雇用条件を読み合わせて、いざサインを…とその時。
「契約書のサインを今までしたことがないので少し不安。この仕事が自分にできるか確かめたいので、サインを1ヶ月待ってほしい」
と、逆に試用期間を言い渡されてしまいました^^;
結局その月の月末にサインをしてくれ、今ではリラックスして働いてくれています。
後から聞いた話ですがメイドさんと契約書を交わそうとすると、仕事内容は問題ないけれどなぜか契約書サインを嫌がったり、サインを求めるとびっくりされるケースは少なくないようですね。
タイの文化では、メイドやナニーを雇う際に契約書は使わないのかな?
面接した6人中5人が非タイ人で、たまたま採用したBさんのみタイ人でしたが、これは大正解でした。
タイの文化を教えてくれたり、時にタイ語通訳として大活躍してくれたり。タイに住む外国人である私たちの生活をかなりサポートしてくれています。
Bさんは今や雇用して数年経ちますが、快適にタイ生活を送れているのはBさんのおかげに他なりません。
ナニー/メイドの仕事内容
仕事内容は前記事のAさんが行っていた掃除・洗濯の内容に、子供の世話が加わります。主なものは、
・オムツ替え
・ミルク作り/哺乳瓶の消毒
・ミルク・離乳食を与える
・あやす・遊ぶ
・見守り
反対に、ナニー/メイドに任せず私自身がやることとしては、
・離乳食づくり(子供が何を食べたか全て把握したいため)
・爪切り(Bさんは目が悪く任せるのが単純に怖い笑)
・沐浴(子供の体の状態を把握する機会なので私がやりたい)
あたりで、その他は協力しながら分担しているという感じです。
簡単な買い物をお願いしたり、子供のベビースイミング時に着替え等のヘルプ要員としてついてきてもらったりもします。
タイの子育て文化
Bさんの勤務初日、オムツ替えもおぼつかないし(テープタイプが慣れていないから?)、ミルクも水で溶かそうとしていて、「彼女自身も子供がいるのになぜ?」ととても疑問でした。
採用したBさんには子供が1人いるのですが、今は故郷でBさんの両親とともに暮らしており、Bさんはバンコクで旦那さんと2人暮らしをしています。
したがって、子供は産んだものの実際の育児経験はないに等しい模様。
幼い子供と離れて暮らすなんて私たちには想像できないことなのですが、タイではごく一般的なことなのだとタイ語の先生が教えてくれました。
子供は故郷の祖父母と生活をして、親は良い仕事のあるバンコクに住み毎月子供の住む実家に仕送りをするというのが一般的なタイ人の子育ての仕方とのことです(もちろんそうでないタイ人家庭もありますが)。
まとめ
今回の記事をまとめると、以下のようになります。
・パートタイム求人よりフルタイム求人の方が求職者の応募は多い
・リファレンス(前雇用者)から話を聞くことは、採用の判断材料として非常に参考になる
・複数人面接することでナニーに求めて良い仕事の範囲やお給料の相場が分かってくる
・契約時、契約書へのサインを嫌がったり、サインを求めるとびっくりされることもある
・「自分の子供がいる=子育て経験がある」というわけではない
・Bさんいつもありがとう
Bさんは現在も我が家で働いてくれていますが、今はもう一人住み込みのナニー/メイド「Cさん」を新たに雇用し、2人体制で家のことを任せています。
住み込みメイドについてもいずれ記事にしたいと思いますので、投稿までしばしお待ちくださいませ。
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