こんにちは、nasupiです。
10月の3連休(タイ祝日)にカンチャナブリへタイ国内旅行しました!
カンチャナブリといえば、第30回アカデミー賞作品賞を受賞した映画「戦場にかける橋」の舞台となったことで有名です。
映画の舞台ともなったこの【泰緬鉄道】は、実際に太平洋戦争時タイとミャンマーをつなぐため旧日本軍が建設したものですが、現在でもバンコク・トンブリー駅からミャンマー国境に近いサイヨーク郡ナムトック駅間を往復する現役の鉄道です。
この歴史ある泰緬鉄道、実際に乗車してみました。見所たくさんの面白い列車旅でしたよ。
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Contents
泰緬鉄道(たいめんてつどう)とは
その名の通り、タイ(泰)とミャンマー(緬)をつなぐ鉄道。
太平洋戦争時に日本軍がイギリス人捕虜に作らせ、多くの犠牲者を出して建設されたことから「死の鉄道(Death Railway)」とも呼ばれます。
当時はミャンマーまで繋がっていたこの泰緬鉄道も、戦後にイギリス軍により国境付近の線路が撤廃されたため、現在タイ側ではバンコク・トンブリーを始点として、ミャンマー国境に近いサイヨーク郡ナムトックにて終点となっています。
泰緬鉄道の乗車チケットを購入

10:44発の列車に乗れるようめがけてバンコクを出発し、クウェー川鉄橋駅(RIVER KUWAI BRIDGE)に10時過ぎに到着。
まずはチケット売り場にて、乗車券を購入します。
タイ人の友人は12B(≒42円)と言われていましたが、私たち外国人は100B(≒350円)でした。
チケット購入時点で列車到着に遅れが出ており11時発となっていましたが、結局11:20すぎに発車。
これも想定済み。タイの列車は遅れるものだと思っていたほうがいいですね。

チケットを購入してから列車が来るまで時間があったので、駅すぐ側の戦場をかける橋(クウェー川鉄橋)を歩いて渡ったり写真を撮ったりして過ごします。
参考リンク→タイ国内旅行カンチャナブリ 映画「戦場にかける橋」の舞台となったクウェー川鉄橋を歩く
列車が近づくと駅員さんがけたたましく笛を吹くので、みんな線路外へサーっと退避。
泰緬鉄道は乗車クラスが分かれている

チケットを購入する際には分からなかったのですが、電車に乗り込んでみて乗車クラスがあることを知ります。
こちら300Bのスペシャルシート。
シートもちょっと良さげな素材で、テーブルもあります。

私たちの購入した100Bの車両もスペシャルシートと書いてありましたが、何ら豪華さはない席。

3連休ということで大変混み合っており、乗車時は「座れないのかな…」と思うほどごった返していましたが、発車時にはすっきりみんな着席できていました。ほっ。
クウェー川鉄橋駅(RIVER KUWAI BRIDGE)より発車
さて、いよいよ発車です。
まず、先ほど歩いた戦場をかける橋をゆっくりと渡ります。

橋の上には小さな待避所があるのですが、列車通過時にはこちらぎゅうぎゅうづめになっています。

単に逃げ遅れてこうなったのか、写真を撮りたいとか列車を間近で見たいからこうなっているのか…。でもみんなちょっと楽しそう。
橋を渡りきったら列車はようやくスピードアップ。
開け放った窓からの風を感じながら、カンチャナブリののどかな自然風景を楽しむことができます。

列車内では飲み物やスナックの車内販売があります。カップのお水は無料配布でいただきました。

そして、ここでもしっかり宝くじ販売が。笑

列車は途中駅にも停車しますが、なんでもない畑の真ん中で突然列車が停車し降りる人がいたりもしました。
あらかじめ車掌さんに言っておけば好きなところで降車できるシステムでもあるのかしら…アメージングタイランド。
アルヒル桟道橋〜タムクラセー駅(Tam Kra Sae)到着

そんなこんなで、クウェー川鉄橋駅から4つ目(ちゃんとした停車駅を数えて)のタムクラセー駅到着です。
駅到着前に速度をかなり落として渡ったのは、泰緬鉄道の最も重要な見所であるアルヒル桟道橋(タムクラセー橋)。

全長300mの緩やかなS字カーブを描いたこのアルヒル桟道橋は、崖のすぐ真横を列車が通り、反対側にはクウェー川というスリル満点な眺望。
みんな車窓から身を乗り出してこの絶景をカメラに収めています。

クウェー川サイドから写真を撮るには、列車乗車時に進行方向向かって左側のシートの確保が必要。
私たちは何も考えずこちら側の席をゲットしていたのでラッキーでした。
クラサエ洞窟

タムクラセー駅で下車しアルヒル桟道橋の線路を歩いていると、左手に小さな洞窟が現れます。

これが「クラサエ洞窟」で、かつての鉄道建設時には作業員の宿泊場所として利用されていたそう。
現在では大きな仏像が置かれ、外の暑さとは打って変わってひんやりとした空気に、お香の香りが立ち込めた不思議な空間。

タイ人観光客はお祈りをしたり、ジャラジャラとおみくじを引いたり。
仏像左手には洞窟の奥につながる道があったので少し進んでみましたが、私たちは立ち込める硫黄?の匂いと混雑にやられすぐにUターン。
外界と一線を画する、なんとも神秘的な場所でした。
タムクラセー駅のレストラン
下車してすぐのレストランで食事をすることに。
ビュッフェ250Bの他に、アラカルトメニューもあり。私はパッタイをオーダー。
友人のオーダーしたチキンと彼のオーダーしたガパオは30分経ってもこず、2回聞きに行ってやっと到着。
冷た〜いチキンでなんとも残念…。
きっと良い立地のおかげでツアー客がよく利用するから接客を頑張らなくてもいいんでしょうね。

お店の対応が良くなかったのでおすすめしませんが、眺望は抜群です。
アルヒル桟道橋を列車が走る全景を見ることができました。
おわりに
切り拓かれた崖や長〜い線路を眺めながら、太平洋戦争のさなか、これを建設するのに多くの犠牲を出したんだなぁ…と、タイにいながらにして日本の歴史に思いを馳せるという、不思議な感覚に浸れるこの泰緬鉄道。
カンチャナブリに来たら、泰緬鉄道乗車はマストです!
ぜひカンチャナブリの絶景を、泰緬鉄道の車窓から楽しんでくださいませ。
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