タイの離島で2か月間生活してみた@ランタ島

当ブログをご覧いただきありがとうございます、nasupiです。

現在私たちはタイ・バンコクを拠点に生活していますが、生活の拠点をバンコクにすると決める前、目星をつけた複数のエリアで長期滞在をしていた時期があります。

その候補地の一つが、タイ・クラビ県にある「ランタ島」でした。

南の島でスローライフは、誰しも一度は夢見るのではないでしょうか。
私たちも南の島の生活はどんな感じなのかを体験するべく、

【タイの離島「ランタ島」で2ヶ月間生活】

をしてみました。

2か月滞在すると短期間の旅行とは違い「暮らす」という感覚に近くなり、その生活の良いところはもちろん、現実の生活として難しいところも体感するようになります。

2ヶ月間の暮らしの中で感じた、タイの離島「ランタ島」での生活の魅力や特徴をまとめてみました。

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Contents

ランタ島はハイシーズンでも混雑していない

島民曰く、ランタ島のハイシーズンは乾季の11〜3月頃まで。
これ以外だと雨季に入ったり暑すぎたりして過ごしにくいとのこと。

ランタ島のお店や宿泊施設もハイシーズン以外は閉じてしまうところもあり、そうなると訪れる場所の選択肢も狭まってしまいます。

したがって海外からの観光客はハイシーズンを狙って来島します。
私たちもハイシーズン真っ只中に滞在していました。

しかし、ランタ島内のビーチやお店はどこも「本当に今がハイシーズン?」と疑うほど、大混雑に出くわすことが少なかったように思います。

人気のお店だとそれなりには人が集まっていますが、ローカルなお店や中心地から少し離れたビーチなどは貸切状態になることも。

ランタ島はそれほど知名度もないからか?都会からアクセスしにくいからか?、理由ははっきり分かりませんが、とりあえず混雑が大嫌いな私たちには過ごしやすい島でした。

ランタ島内の観光スポットは少なめ

下調べをしたところ国立公園やウォーターパーク、象に乗れたりするスポットがちらほらありますが、基本的にランタ島の観光スポットは少ないです。

ランタ島を訪れる観光客は欧米人が多く、彼らはのんびりすることを目的として旅行するので、観光スポット巡りが大好きな方には不向きな島かもしれません。

ランタ島に来る際は数週間〜数ヶ月のお休みをとって、スローライフを楽しむのがおすすめ。

ランタ島のタイ料理レストランはバンコクよりも値段高め・味は観光客向け

これはランタ島のみならず観光で成り立っているエリアならどこでも言えることなのですが…
ランタ島内のレストランの多くが観光客向けの価格・味付けとなっているので、ローカル感を求める方には少し物足りなさがあるかもしれません。

バンコクのような道端でストリートフード、というスタイルはなかなか見かけず、しっかりとしたレストランという店構えのお店がほとんど。

その分もあってか、値段設定も高くなっています。

ランタ島のビーチレストランは総じて値段が高め

タイ料理レストランの中でもさらに値段が高いのが、ビーチにあるオーシャンフロントのレストラン。
お料理のクオリティは「?」な所でも、場所代なのでしょうか、価格設定はかなり強気。

飲み物だけでも頼めばビーチチェアが使用できるのは便利なので、旅行中美味しいものが食べたければビーチレストランはドリンク利用のみにし、食事は別の場所でとるのがいいかも。

ランタ島のタイ料理以外のレストランはバンコクに比べて安い

バンコクだとおしゃれ洋食レストランなどは下手したら東京よりも高くついてしまうこともありますが、ランタ島ではバンコクと比較したら安いです。

とはいえランタ島では、いいレストランでもメイン料理が300〜500THB前後がスタンダード(ものによっては700THBなどもありますが)。

ランタ島にはヴィーガン・ベジタリアンレストランが多い

ヨーロッパ人観光客が多いからなのか、ヴィーガン・ベジタリアン向けのレストランが非常に多く存在することに驚きました。

私たちが宿泊していたバンガローにもベジタリアンの方が滞在することもあり、その度に調理スタッフさんが朝食のメニューを何にするか悩んでいました。

ランタ島ではイスラム教文化が浸透

ランタ島にはたくさんのモスクがあります。

ランタ島はマレーシアに近いからかイスラム教徒がたくさんおり、島全体にその文化が根付いています。

例えば、1日5回のお祈り。時間になると「アアーアーー」と祈りの歌声がスピーカーで流れます。
初めはなかなか慣れずにいましたが、しばらくすると生活の一部となり「あぁ、もう昼過ぎね」のように時計代わりにもなります。

また、イスラム教徒は豚肉を食べませんので、豚肉を提供しない店が多いのもランタ島の特徴。
これは豚肉ラヴァーな私たちにはやや大きな問題でしたが、島内にまったく無いわけではなく探せばちらほらとあります。

働いている人も、髪や顔を隠す「ヒジャブ」をかぶった女性が多く、ナイトマーケットではいろんな種類のヒジャブが売られているのを見ることができます。ヒジャブにもあらゆるデザインがあり、レースが付いていたり後ろが長いものやブローチが付いているもの、刺繍が施されているものなど様々。

ランタ島にはスウェーデン人観光客が多い

なんででしょう、ランタ島にはスウェーデン人が多いです。

スウェーデン人向けのレストランメニューがあったり、リゾートのホームページがスウェーデン語切り替えできたり。
スウェーデン人向けのスウェーデン語で書かれた不動産屋の看板もちらほら見かけます。

今回私たちがランタ島へ行った理由の一つが、彼の友人ファミリー(スウェーデン人)と会うことでした。
その友人というのは彼の高校からの友達(男性)で、ちょっと前に子供が生まれたので育休を数ヶ月単位で取れることになり、その休みを利用してファミリーでランタ島に2か月滞在しているとのこと。

育休でなくてもスウェーデンは長期休みが取りやすく、またこの時期(11〜3月)のスウェーデンは日照時間の短い過酷な冬だから、みんな太陽を求めてのんびりしにやってくるのでしょうね。

ランタ島のビーチはそこまで透き通っていない

周辺の島巡りをしてランタ島にやってきた人は「他の島の方が海がクリアだった!」と思うようです。
確かに、ビーチは残念ながら海底が見えるほど透き通ってはいません。
汚いわけではなく、色はエメラルドグリーンで美しいのですがね。

ボートなどで少しビーチから離れると、熱帯魚やサンゴ礁が綺麗に見えるシュノーケリング・ダイビングスポットへ行くことができますので、そのようなマリンアクティビティを楽しみたい方はツアーに参加するのもいいですね。

ランタ島のビーチにはそれぞれ個性がある

ランタ島で驚いたのが、数多あるビーチそれぞれに全く違う表情を見せてくれること。
一面真っ白な砂浜のところもあれば、岩がごつごつとしたビーチもあったり。
また時間帯によってもビーチの印象がガラリと変わります。

また、これまでの人生で見てきたサンセットの中で一番心が揺さぶられた景色が、ここランタ島でした。

ランタ島を訪れるまではフィリピンのマラパスクア島が私の中で暫定1位でしたが、見事に塗り替えられましたね。

雲ひとつない日のサンセット

雲ひとつないサンセットも美しいのですが、私が好きなのは少し雲がかった日のサンセット
色が雲に移りなんともドラマティックです。

雲の多い日のサンセット

虫が多い(特に蚊)

これは南国では避けて通れない問題。
ランタ島もトロピカルアイランド、虫も住み心地が良いようで至る所で多くの虫に出逢います。

トカゲやハエ、蝶、アリ、蚊などなど…アリが自分の腕を歩いているくらいでは驚きもしなくなりましたが、厄介なのは
刺されるとかゆいし感染症の危険もありますので、蚊に刺されない対策は常に必要。

蚊が多いからか、ランタ島の薬局では虫除けのバリエーションが驚くほど豊富。
虫除け成分DEETについては別記事にまとめました→DEET95%の虫除けスプレー使っていたけど…危険性は?

旧正月には中国人観光客が押し寄せる

私たちがランタ島に来て初めの1ヶ月はローカル以外のアジア人はほとんど見かけませんでしたが、旧正月シーズンが到来したとたん突然中国人観光客を多く見かけるようになりました。

ランタ島は欧米人ばかりおり、その他の国ではマイナーな場所かと思っていたのでびっくりしました。

しかし考えてみればタイは中国から近いですし、人口12億人も居ると口コミも広がるのが早そうですからね。

ちなみに2月末のスワンナプーム空港は中国人観光客で溢れかえっていました。

ランタ島では停電が多い

ランタ島滞在中、停電は数えきれないほど頻繁に起こりました。数分で復旧するものから、数時間直らないものまで。

停電のほとんどは突然電気が落ちてしまうのですが、滞在中1日だけ事前通知ありの島をあげての大停電の日がありました。

この日はレストランを閉めるところも多く、コンビニも真っ暗、もちろんATMも使用不可。
ランタ島民曰く「オフシーズン以外ではよくこういう日があるけれど、ハイシーズンに実施するなんてよっぽどヤバいのかな?」と。笑

停電になると、水をくみ上げるポンプも作動しないことから自ずと断水にもなり、これは結構不便。
シャンプーをしている時に停電になり水が出ず、ミネラルウォーターで洗い流したのは後にも先にもこの時だけ(と願う)、実に貴重な経験でした。

【まとめ】正直ランタ島2か月生活は長かった、けれど素敵な島

大きな声では言えませんが正直な所、2か月のランタ島生活は長く感じました(特に最後の1ヶ月)。

これはランタ島が悪いのではなく、滞在先に自由に使えるキッチンがなかったのが滞在に飽きてしまった大きな原因だったように思います。

朝食は毎朝バンガローで出るので、ランチとディナーは外食をすることになるのですが、2か月毎日違った味を楽しめるほどランタ島内のレストランは充実しているわけではありません。最後の方は「今日何食べる?」を考えるのがストレスになるほど…。
キッチンがあったら食べたいものを自分で料理することができるので、もう少し長く滞在しても飽きないのかもしれません。

またビーチリゾートに共通することでしょうが、雨が降ったら本当にやることがない!!
1月に1週間ほど雨の日が続いたことがあり、ずっとバンガローにこもってPCいじったり雑誌や本を読んだり…。この時は少ししんどかったですね。

しかし、人もそんなに多くなくタイ料理は美味しくて綺麗なレストランもある。優しい人々と美しいビーチが身近なランタ島はとても素敵なところでした

住むには私たちには難しかったけれど、旅行でまたぜひ再訪したい!!
いいところです、ランタ島。

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