こんにちは、nasupiです。
私の住むタイでは、日本では医師の処方箋がないと入手できないような医薬品とされるものが一般の薬局でフツーに市販されていたりします。特に美容にまつわる薬剤は、タイの女の子たちにも大人気。
以前ご紹介した、保湿剤「ヒルドイド」、シミ消し薬「トランサミンカプセル」、シミ消しクリーム「レチンA」なども、薬局で誰でも気軽に購入できちゃいます。
さて、今回ご紹介するのはどちらも美白剤である【メロダーム】と【デラニン】。
主成分の「ハイドロキノン」はシミ・肝斑治療薬として世界中で使われ、私が以前勤めていた美容皮膚科クリニックでも毎日のように患者様へ処方していました。
この【メロダーム】と【デラニン】、2つの違いや使用方法、使用上の注意点などを、元美容皮膚科看護師の視点からまとめてみました^^
※前置き
薬機法に抵触しないような記述を心がけておりますが、問題のある表現・表記がございましたらこちらまでお知らせください。確認ののち、直ちに訂正させていただきます。
また、美容医療の進歩は目覚ましいものがあり、私が勤めていた頃の知識と現在の状況が変わっている可能性もございます。経験と専門知識をもって書いておりますが、参考程度に読み進めて頂ければと思います。
薬剤の使用によって起こったトラブルについての責任は一切負いかねますので、自己責任にてご使用ください。
Contents
「メロダーム」と「デラニン」とは
以前タイの薬局で購入できるシミ消しのお薬として、「レチンA」と「トランサミンカプセル」をご紹介しました。
しかし、さすが美容大国タイ、これでは終わりません!人気の美白薬として「メロダーム」と「デラニン」というものもあるのです。
どちらも塗り薬ですが、メロダームとデラニンの両方に含有されている成分「ハイドロキノン」がシミや色素沈着の改善に役立つと言われており、今や世界中でシミや色素沈着に対する治療薬として用いられています。
含有成分「ハイドロキノン」とは
ハイドロキノンとは、超簡単に表現すると「お肌の漂白剤」です。
シミの原因となるのがお肌にあるメラニン色素なのですが、このメラニン色素を生成する役割を持つチロシナーゼという酵素の働きを抑制することで新しくできるシミを最小限に抑える、という仕組み。
ハイドロキノンは他に、ヒドロキノン、HQ、キノールなどと呼ばれることもありますが、どれも分子式C6H6O2の同じ物質です。
「メロダーム」と「デラニン」の違いは?
一番の違いは、テクスチャー。
薬局の方に2つの違いを伺ったところ「ジェルかクリームかの違いで、好みの問題ですね。」とおっしゃっていました。どちらもハイドロキノン配合量は4%。
テクスチャー
メロダーム:ジェル状。すっと伸びて肌馴染みが良く、塗った後はさらっとしています。デラニン:こってりクリーム。塗った後はしっとりします。
匂い
メロダーム:無臭に近い(よーく嗅ぐとうっすら水のりの匂い?)。
デラニン:薄めたパーマ剤の匂い。そこまでの刺激臭ではないけれど、アカン人はアカンかも。
1個あたりの量と値段
メロダーム:7g /200バーツデラニン:5g /180バーツ
どちらにしても安いです!私が以前勤めていた日本の美容皮膚科クリニックでは小さなチューブで7〜8000円で販売していましたからね。
容器の形状
メロダーム:先がすぼまっているので少量ずつ出すことができ、コツをつかんだら綿棒を使って塗らなくても良さそうで便利。
デラニン:通常の軟膏チューブのような形状。
メロダームとデラニンの購入場所
今回メロダームとデラニンを買った薬局は、アソークの「ブレズ薬局」です。
こちらには日本人の方が常駐しているので安心。
実は、近所のよく行く薬局にいったら扱っていないと言われ、ちょっと先にある薬局でもマイミー(ない)と言われました。
限られた薬局にしかないのかもしれません…。
メロダームとデラニンの使用方法
1日1回就寝前に使用。最低1ヶ月は継続する。
<基本的な使用方法>
1)入浴後または洗顔後、油分を含まない化粧水で保湿。
2)メロダームまたはデラニンを綿棒の先にとり、気になるシミからはみ出さないように塗布。
3)乳液や保湿クリームを塗る。
<レチンAとヒルドイドとの併用>
以前ご紹介したシミ消しクリーム「レチンA」の主成分は「トレチノイン」。こちらはメラニン色素の排出を促進してくれるもの。
したがって、すでに生成されたメラニンを「トレチノイン」で排出促進し、これから生成されようとしているメラニンを「ハイドロキノン」で予防するといった具合で、この2つを併用するとシミ消しの相乗効果が期待できます。
さらに保湿剤「ヒルドイド」でお肌の潤いを守れば完璧!
これらを併用の際は、
レチンAをシミからはみ出さないように塗る
→乾いてからメロダームまたはデラニンを、レチンAを覆うように塗る
→ヒルドイド
の順番でおこなってくださいね。
メロダームまたはデラニン使用上の注意
メロダームまたはデラニンの使用期間中は、以下の点に留意しましょう。
UV対策の徹底
肌が普段より紫外線の影響を受けやすい状態になっていますので、紫外線を浴びると色素沈着のリスクがあります。
キレイになりたいのにシミが増えたら絶対嫌ですもんね。
外に出るときはUVクリームの使用や帽子の着用、日傘の使用など完全防備で行きましょう。
妊娠中や授乳中、肌トラブル発生時は使用しない
薬剤全般に言えることですが、妊娠中や妊娠可能性のある時期の使用は胎児への安全を第一に考え使用しないこと。
授乳中の影響も安全性が立証できないため、私が美容クリニックで働いていた時は、授乳中の患者様にもハイドロキノンの使用は控えていただいていました。
またハイドロキノン使用前にすでに肌トラブルがある場合はもちろん、使用中でも痛みを感じるほどの異常が現れた場合は使用を即中止しましょう。
そして医師の診察を受けることをおすすめします。
冷所/暗所保存
ハイドロキノンは熱や光に弱い薬剤ですので、冷蔵庫などの涼しい場所で保管し、開封後は速やかに使用しましょう。
使ってみた感想
私は日本ではずっとクリームタイプのハイドロキノンを使用していました。そういった点ではデラニンの方が使いやすいし、使っていて安心感かあります。
しかしデラニンのパーマ剤のような匂いがちょっと苦手なので、次回どちらをリピートするかは迷い中…。
効果はまだ使い始めたばかりなのでなんとも言えませんが、変化があったらまたご報告いたしますね^^
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