タイの薬局でシミ消しクリーム【レチンA】を購入!元美容皮膚科看護師が考える安全な使用法

こんにちは、nasupiです。

美容大国・タイ
私の住むタイでは、日本では医師の処方箋がないと入手できないような医薬品とされるものが一般の薬局でフツーに市販されていたりします。

以前ご紹介した、美容目的での利用が話題のヒルドイドも日本では医師の処方箋がないと買えませんが、タイでは薬局で買えてしまうのですね。

ヒルドイドの記事
タイの薬局でヒルドイドクリーム購入したよ!お土産にもおすすめ

元美容皮膚科看護師としては「あんなのもこんなのも薬局で買えるんや!」と興味津々。

そんな中でも特に気になるものとして、シミ消しクリームとして知られる【レチンA】があります。

以前私が勤めていた美容クリニックでも同じ成分のクリームを扱っていましたので、レチンAの安全な使用方法などを考えてみたいと思います。

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※前置き

薬機法に抵触しないような記述を心がけておりますが、問題のある表現・表記がございましたらこちらまでお知らせください。確認ののち、直ちに訂正させていただきます。
また、美容医療の進歩は目覚ましいものがあり、私が勤めていた頃の知識と現在の状況が変わっている可能性もございます。経験と専門知識をもって書いておりますが、参考程度に読み進めて頂ければと思います。
レチンAの使用によって起こったトラブルについての責任は一切負いかねますので、自己責任にてご使用ください。詳しくはこちら→nasupiのおきらく旅blogについて

レチンAとは

シミ消しクリームとして知られるレチンA

タイでは一般の薬局で手軽に購入できますが、日本でのトレチノイン配合外用薬は医師の院内製剤としてのみ処方されるものですので、手に入れるには少しハードルが高いですね。

レチンAには主成分のトレチノイン(詳細は後述)配合量が0.025%のものと、0.05%のものがあります。

今回私は0.05%、20gのものを購入。お値段200B(≒700円)。
ちなみに10gのものは130B(≒455円)とのこと。

私が勤務していた美容クリニックでは、5g程度で6〜7000円で処方していたような…(うろ覚えでスミマセン)。
タイの薬局で購入する方が断然安価なのは一目瞭然です。

ちなみに…レチンAを塗布してみた図がこちら↓。

おばはんの毛穴アップごめんなさいね。

テクスチャー:固すぎずゆるすぎない、伸びの良いクリーム。
色味:黄味がかったオフホワイト…?
匂い:無臭

レチンAの主成分「トレチノイン」とは

タイの薬局でゲットしたこのレチンAの主成分は「トレチノイン(tretinoin)」との記載がしっかりあります。

トレチノイン(tretinoin)とは、ビタミンA(レチノール)誘導体で、主にシミや小じわ、ニキビ治療に用いられる薬剤。

ビタミンAといえば若返りのビタミンといわれるほどの、アンチエイジングが期待できるビタミンとして有名ですね。

このトレチノインを塗り薬として使用することで、その部分のメラニン排出を促すとともに肌再生を促進し、シミを薄くしたり小じわを目立たなくすることが期待されます。

同じシミ治療の薬剤として「ハイドロキノン」も有名ですが、こちらはメラニンの生成自体を防ぐとされる薬です。

すでに生成されたメラニンを「トレチノイン」で排出促進し、これから生成されようとしているメラニンを「ハイドロキノン」で予防するといった具合で、この2つを併用するとシミ消しの相乗効果が期待できます。

主成分がトレチノインの薬剤は、以前私の勤めていた美容クリニックでもシミ治療の塗布薬として、レーザー治療前のプレトリートメント、レーザー治療後のアフターフォローなどのために扱っていました。

レーザー治療が怖いからと、塗り薬と内服薬のみで治療されていた患者様がいらっしゃいましたが、コツコツと数ヶ月続けたのちシミのあった部分がかなり薄くなり、肌質もとってもキレイになられていましたよ。

レチンAは皮むけや痛みが起こる?!

このレチンAの存在は、同じバンコクに住む友人の話を聞いて知りました。

彼女は在タイ3年。強い日差しにさらされながら日常生活を送り、気がついたらシミがたくさんできてしまったとのこと。
なんとかしようと模索した結果このレチンAの存在を知り、早速薬局で購入して使用開始。

ところが、使っていくうちにヒリヒリ感赤みが増し、ついには痛みひどい皮むけ発生にて使用中止。

どんな風に使ったのかを尋ねると、1日1回就寝前に顔全体に薄く塗布したとのこと。

これを聞いてわたしゃびっくり!!

顔全体に?!トレチノインを?!!

私がクリニックに勤めていた頃には患者様への説明として

「本当にアグレッシブな薬剤なので、気になるシミ以外には絶対使用しないでください。」

と強く念押しするようなものだったから。

しかし、後日私も実際にレチンAを購入した時のお店の方(薬剤師さん?)の説明、また中の説明用紙を見てみると確かに肌全体に塗るといったニュアンス(タイ語は読めません…)。

タイ人が使用することを想定した薬剤説明ではあることは十分承知の上ですが、けっこうな衝撃でした。

レチンAはターンオーバーを促進する薬剤ですので、確かに少々の皮むけを起こすことは想定されます。

しかし、痛みを感じるほどの状態になったら危険信号。すぐに使用中止し、医師の診察を受けましょう。

タイ人の肌と日本人の肌の違いを考える

詳しく書くと解剖生理学のお話になってくるので割愛しますが、タイは赤道近くの非常に紫外線量の多い国。

あらゆるダメージから細胞核を守るために、肌細胞もDNAレベルで進化しています。

一方、日本人の角質層(肌の一番外側にある層)の厚みは約0.02mm。これは欧米人よりも1/3薄いとのデータが出ています(タイ人の肌と比較したエビデンスを見つけられずスミマセン…)。

したがって元来日本人の肌は、個人差はあれど物理的な刺激や紫外線などのダメージを受けやすいとされています。

そんな日本人の肌に、タイ人用に作られたレチンAをタイ人と同じように肌に塗布するとどうなるかは…推して測れますね。

元美容皮膚科看護師がおすすめするレチンAの使用法

レチンA付属の説明書通りに使いたいところですが、やはり日本人には日本人の肌に合った使用法が良いかと思います。

私が美容クリニックで実際に患者様に説明していたトレチノイン使用手順を元に考えた、レチンAの使用手順は以下の通り。

<レチンA 使用手順>

①洗顔後、刺激が少なく保湿を重点に置いたスキンケアを行う。

レチンAを綿棒の先にちょこっと取り、気になるシミの部分に乗せる。この時シミからはみ出さないように注意する。

③10〜15分置いて、乾燥・浸透させる(伸びて他の部分に付着しないように完全に乾かす)。

④ハイドロキノン(同じくシミ治療に使用される、肌を漂白する薬)を併用する場合は、レチンAが完全に乾燥してからそれを覆うように塗布。この時もレチンAが伸びて別の部分に付着しないように注意。

レチンA 使用上の注意>

・1日1回就寝前の使用を少なくとも1か月以上継続
就寝前である理由は、就寝中に成長ホルモンが盛んに分泌するので肌再生がより促進されることと、夜は紫外線を浴びないからという理由。

全く紫外線を浴びないのであれば、就寝前に加え朝の洗顔後も使用しても良いと思います(1日2回)。

またレチンAは肌のターンオーバーを利用してシミを薄くしていくので、効果を得るにはターンオーバーの周期である28日(1か月)以上は使用を継続する必要があります。

1ヶ月は「少なくとも」であり、加齢、生活環境など様々な理由でターンオーバー周期が長くなったり、最初のシミの状態なども関連して、人によっては3か月目でやっと効果を実感し始める…ということもあります。

1週間使用して「効果がない!」という判断をするのは、まだ早いのです。

・紫外線を浴びないように細心の注意
レチンA使用期間中はその部分のバリア機能が一時的に低下している状態ですので、紫外線を浴びるとかえって黒ずみになってしまったり色素沈着を起こしてしまいます。

クリニックではトレチノイン使用部分を物理的に隠す目的で、優肌絆(肌に優しいテープ)を渡すこともありました。

それくらい徹底した紫外線対策が必要。

・気になる部分以外使用しない
レチンA使用中は肌のターンオーバーを無理くり早めている状態ですので、保湿能力の未熟な肌細胞が表に出てきて肌の乾燥が顕著に現れます。

レチンAを気になる部分だけスポット的に使用する分には周囲の肌が保湿を助けてくれますが、むやみに広範囲に塗布すると乾燥に保湿が追いつかなくなり、肌荒れや赤み、痛み、色素沈着といった肌トラブルを引き起こす可能性が高くなります。

・保湿を心がける
上記の理由でレチンA使用中は乾燥が起こります。
こまめな保湿を心がけるとともに、基礎化粧品も保湿成分がしっかり配合されたものに変えるなど、普段より肌の潤いを保つように意識すると良いでしょう。

充分に保湿された肌は柔らかくなって不要なものがはがれ落ちやすくなり、トレチノインの効果をより発揮することが期待できます。

・妊娠中や授乳中、肌トラブル発生時は使用しない
薬剤全般に言えることですが、妊娠中や妊娠可能性のある時期の使用は胎児への安全を第一に考え使用しないこと。

授乳中の影響も安全性が立証できないため、私が美容クリニックで働いていた時は、授乳中の患者様にもトレチノインの使用は控えていただいていました。

またレチンA使用前にすでに肌トラブルがある場合はもちろん、使用中でも痛みを感じるほどの異常が現れた場合は使用を即中止し、医師の診察を受けることをおすすめします。

・冷所/暗所保存
トレチノインは熱や光に弱い薬剤ですので、冷蔵庫などの涼しい場所で保管し、開封後は速やかに使用しましょう。

おわりに

海外で販売されている薬品は、その土地の人向けに作られているということを念頭に置いて使用する必要があります。
そして、日本人の肌は諸外国の方たちの肌よりも薄くて敏感だということもお忘れなきよう…。

しかし、美容に効果のある薬剤が安価で手軽に手に入るというのは非常に魅力的。
薬剤は体に使用するものですから、安全な範囲で慎重に慎重を重ねながら使用するくらいが丁度いいと思います。

少しでも異常を感じたら直ちに使用を中止し、医師の診察を受けてくださいね。

私も様子を見ながら使用していきます。シミにお悩みの同志の皆さん、一緒に頑張りましょうね!

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