こんにちは!nasupiです。
以前、海外在住経験のある知人にお話を聞いた時に「海外に住むなら住民票抜いた方がいいよ〜」と言われました。
住民票を抜くとは、
海外転出届(住民移動届)を役所に提出し、「日本の住民ではなくなりますよ」と役所にお知らせする手続き
のことです。
むしろ海外に住むのに海外転出届を出さなくてもいい場合があるの?メリットとデメリットは・・・?
疑問が湧いたので、これについていろいろと調べてみました。
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海外転出と住民税
住民税を納めるかどうかは、海外転出するタイミングによって納めなければならないかどうかが変わってきます。
ざっくり言うと、12/31までに海外転出をすれば翌年度分の住民税は払わなくて良くなり、逆に1/1以降に海外転出するとその年度の住民税は納税義務が発生します。
詳しくはこちら→【海外転出時の住民税はどうなるの?払わなくていい?】
海外転出と健康保険
健康保険は住民票とリンクしているので、住民票を抜いたら健康保険も脱退することになり、出国前に保険証を返却しなければなりません。
国民健康保険であれば保険証は手続き時に役所で回収してもらうことになります。それ以外であれば、各保険協会に返却しましょう。
健康保険を脱退したらもちろんその間の保険料は払わなくても良くなりますが、日本で病院にかかった場合の医療費は10割負担となります。
海外滞在中は民間の海外旅行保険やクレジットカード付帯の保険でカバーすることとなります。
詳しくはこちら→【仕事を辞めたら健康保険はどうする?】
海外転出と国民年金
強制加入だったものが任意加入となりますので、海外転出している期間に年金を払うか払わないか自分自身で選べます。
国民年金は短くとも10年の加入期間がないと支給されませんが、住民票を抜いていて支払いをしていなくても加入期間には加算されます(これを「カラ期間」と言います)。
しかし当然将来受け取れる金額はその分少なくなりますので、どちらがいいか、というのは本人次第ということになりますね。
もし将来しっかりと年金を受け取りたいのであれば、海外転出をしても払い続けることが可能。
その間は口座引き落としか、家族などの納税管理人を指定して支払い手続きをお願いする方法で納めます。
もし、海外にいて国民年金を納めていない時(カラ期間)に怪我や病気にかかり後遺症が残った場合、日本に戻ってからも障害年金は受け取れませんので注意が必要。
海外転出届を出さずに1年以上海外へ渡航した場合
「しまった!出国前バタバタしていて役所手続きができなかった!」
こんな感じで海外転出届を出し忘れると、
“住民票が日本に残ったまま=日本に居住している人”
とみなされますので、住民税、医療保険、国民年金全て支払う義務が生じます。
これを放置すると未納となり帰国後莫大な請求がきたり、場合によっては将来年金が受け取れない、なんてことも・・・恐ろしいですね。
おわりに
結局どういう手続をするかは自身の考えによりますが、金銭的に厳しければとりあえず住民票を抜いておけば手元に残るお金は多くなります。
お金の問題もありますが、基本的に住民票は事実をしっかりと反映させるべきですので、日本に住んでいないのなら住民票は抜くべきでしょうね。
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